エンジニアでもコンサルタントでも、フリーランスであれば確定申告は自分で行う必要があります。確定申告には「青色申告」と「白色申告」の大きく二種類があります。青色申告には開業届とともに、事前に承認申請をする必要がありますが、白色申告には事前手続きはありません。
青色申告と白色申告の大きな違いは、税制上の優遇措置を受けられるかどうかです。白色申告には優遇措置はありませんが、青色申告であれば最大65万円の特別控除を受けることができる優遇措置があるのです。ただし帳簿の記帳を簡易簿記で行う場合は特別控除は10万円までとなります。
その他にも青色申告をするメリットはいくつかあります。まず家族への給料を全額経費とすることができる点が挙げられます。白色申告でも家族への給料は経費にすることはできますが、上限が定められています。しかし、青色申告ならば給与額に妥当性があれば全額認められ、余程のことでもない限り全額経費とすることが可能なのです。
さらに自宅を仕事場としている場合、光熱費や家賃も一部ではありますが経費とすることができます。確定申告には家事按分という制度があり、これも白色申告でも利用することができるのですが、厳しい利用条件があるので、実質的には青色申告のメリットと言えます。いくらを事業用として算出できるかは利用状況により異なりますが、家賃や光熱費以外にもインターネット代やガソリン代も家事按分の対象となっています。このように多くのメリットがあるのでフリーランスは青色申告で確定申告するのがおすすめです。